ブログサービスで公式サイトを作成しない方がいい3つの理由

ブログサービスで公式サイトを作成しない方がいい3つの理由
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習い事教室を開いたら、ブログサービスにブログを開設し、集客する--というのが、一時期、習い事教室運営のセオリーでした。
とくにアメーバーブログ、通称アメブロは、コンサルタントや成功した習い事教室運営者による指南書が書籍として出版されて、ブームになっていました。
たしかにアメブロでは、読者登録やアバターサービスなど会員同士のコミュニケーションを盛り上げる機能が充実していて、うまくコミュニティがつくれれば、集客に生かすこともできました。
しかしこのセオリーはそろそろ見直すべき時期に至っています。
とくにブログサービスで公式サイトを作成している場合は要注意です。

公式サイトの役割

まず、習い事教室において、公式サイトの役割を明確にしておきます。
公式サイトとは、習い事教室に関する基本的な情報やイベント情報を発表し、問い合わせやメールマガジンの登録を公式に受け付けるWebサイトです。
基本的な情報とは、読み手がレッスンを受講するかどうか判断する前に最低限必要とするビジネス情報です。

  • 何がレッスンするのか/最終的にどこまでできるようになるのか
  • レッスン対象はだれか
  • 講師紹介
  • レッスン頻度・日時・内容・場所
  • 料金
  • 連絡先

こうした情報を信頼のおける正式なものとして印象づけるには、独自ドメインを持つ独自サイトで発表する必要があります。
ブログサービスで公式サイトを作成するとは、

独自サイトを持たず、ブログサービスが提供する領域内で、ブログとともに習い事教室に関するビジネス情報を発信している

ということです。
「お知らせ」として表示している人もいて、ビジネス色を薄めているサイトもありますが、これがなければ、ブログ記事の読者をビジネスにつなげられないわけですから、公式サイトといえるでしょう。

なぜ、ブログサービスで公式サイトを作成しない方がいいのか

ブログサービスで公式サイトを作成しない方がいい理由は3つあります。

ブログはコミュニケーションの場であり、ビジネスとは切り離すほうがいいから
人気ブログサービスが無許可の商用利用を禁じているから
ブログサービスでは、実際に、コンテンツが削除されることもあるから

ひとつひとつ、詳しく説明します。

1. ブログはコミュニケーションの場であり、ビジネスとは切り離すほうがいい

ブログは読者とのコミュニケーションの場です。そこにビジネスをからませると、雰囲気が悪くなり、コミュニケーションがとりにくくなります。ですから、公式サイトはブログとは別に切り分け、ビジネスに誘導したいときは、ブログから離れるようにするが必要があります。例えば、イベント情報を流すのでしたら、ブログでは単なるお知らせにとどめ、お問い合わせや申し込みは公式ページへ誘導する、というように。

2. 人気ブログサービスが無許可の商用利用を禁じている

たとえば、人気ブログサービスのアメブロでは、未承諾のブログの商用利用を禁じています。
Ameba利用規約 第13条

無論、アメブロは"ブログ集客の聖地"で、今も数多くのブログが商用利用されていて、アメブロ事務局はそれを黙認しています。
しかしこれは、規約が無効になっていて、事実上、未承諾の商業行為が認められている、ということではありません。
実際、アメブロ事務局はときどき事前に通告もなく、ブログを削除し、アカウントを停止するのはよく知られています。
「いや、削除されるのは悪質な分だけ。人の迷惑にならなければ大丈夫」
という人もいますが、そうであれば利用規約を改定し、「当社が認める範囲での商業行為を認める」と明記したうえで、「当社が認める範囲」がどこまでなのか、どこからが削除対象になるのか明確に示すのがスジです。
それをしないのは、SNSとしてのアメーバーブログのブランドを維持するためだと思われます。つまり商売っ気なしに、みんなが和気あいあいとコミュニケーションを楽しむ場というイメージを前面に出す。同時に集客のために、多少の違反をお目こぼしつつ、ときおり「未承諾の商業行為」を理由に、ブログを削除し、引き締めする。
おそらくアメブロ事務局はこのやり方を変えないでしょう。
つまり、あなたの習い事教室のブログもアメブロ上にあるのであれば、いつ何時、削除されて不思議はないのです。

3. ブログサービスでは、実際に、コンテンツが削除されることもある

ならば、商用利用が認められているブログサービスなら大丈夫かといえば、そうではありません。
ブログサービスを続けるかどうかは、サービスを提供する会社の裁量にかかっているからです。
サービス会社がビジネスとしてうま味がないと思えば、撤退することもあり得ます。
いわば、ブログサービスの利用者の生殺与奪は、サービス会社にゆだねられているのです。

以上の理由から、他社の思惑に影響されず、独自に運営できる公式サイトが必要なのです。

いま、ブログサービスで運営している公式サイトはどうすればいいのか

まずは、独自ドメインをとり、独自サイトで、公式サイトを開設しましょう。
公式サイトの作り方については、公式サイトで必要となる5条件 のをご覧ください。
新しい公式サイトができたら、いまのサイトをすぐに閉鎖するのではなく、リンクを新しい公式サイトへ張り替えるなど移転作業をしましょう。
公式サイトにもブログを併設することができます。なら、ブログサービスの記事はどうすればいいのか?
この点については ブログの引っ越しで気をつけること をご参照ください。

まとめ

ブログサービスで公式サイトを作成しない方がいい理由は

ブログはコミュニケーションの場だから。
人気ブログサービスの中には、ブログの商用利用を禁じているから。
ブログサービスでは、実際に、コンテンツが削除されることもあるから。

もし、ブログサービス上に公式サイトを作っているのなら、独自ドメインをとり、独自サイトで公式サイトを構築しましょう。そして古いサイトは閉鎖せずに、リンクを新しい公式サイトへ張り替えるなど、少しずつ移転しましょう。

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