コスト削減! ホスティングサービスを乗り換えよう

コスト削減! ホスティングサービスを乗り換えよう
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いま、新しくて安いホスティングサービスが続々と出現してきています。なかには、サーバー利用料金にドメイン料金とSSL料金を含めても年間6000円という破格に安いサービスも出てきています。条件が合うのであれば、ホスティングサービスを乗り換えて、あなたの公式サイトのランニングコストを削減してはいかがでしょうか?
その条件とは、1つしかありません。

独自ドメインを持っている。

です。
この条件について詳しく解説するために、まず、ホスティングサービスのおさらいからはじめましょう。

ホスティングサービスとは

図1: ユーザーはWebサーバーにアクセスし、そこに設置されているWebサイトを閲覧する

図1: ユーザーはWebサーバーにアクセスし、そこに設置されているWebサイトを閲覧する


ホスティングサービスとは、インターネット上で、サーバーと呼ばれる特別なコンピューターシステムを提供するサービスです。Webサイトの場合は、Webサーバーを立てます。そしてそのWebサーバーの特定の箇所に、あなたの公式サイト用のデータをアップロードします。人々はWebサーバーのその特定の箇所にアクセスすることによって、あなたの公式サイトを見ることができます。(左図)

では、人々はどうやってあなたの公式サイトにアクセスするのでしょうか? 具体的には、InternetExplore などのブラウザと呼ばれるソフトを立ち上げ、アドレスのところにあなたの公式サイトの住所を打ち込みます。たとえば、yy-server というホスティングサービスを利用しているのなら、

http://www.yy-server.or.jp/~○○○/

などとなります。この www 以下がドメインです。○○はあなたが自由につけられる住所です。でもこれでは、yy-server.or.jp というドメインの配下にあるのがバレバレで、ちょっとカッコ悪いですね。ですので、年間数千円払って、

http://www.○○○.jp/

とアドレスを自分専用に変えることができます。これが 独自ドメイン です。独自ドメインを利用できるのもホスティングサービスのおかげです。独自ドメインでホームページがブランディングできるようになりました。

もしかしして、ここまで読んできて、こんなふうに思われた方もいるかもしれません。今どき、Webサイトにアクセスするのに、ブラウザにアドレスを打ち込む人なんかいやしない。検索サイトで検索した結果をクリックしてアクセスするのだから、独自ドメインじゃなくてもいいじゃないか、と。
たしかに、検索結果クリックすれば、ブラウザに自動的にアドレスが書き込まれるので、ブランディングといっても、それほどのことはないかもしれません。
しかし、独自ドメインの効用はそれだけではないのです。

独自ドメインの効用

サーバーを乗り換える場合、独自ドメインがあれば、アドレスを変える必要がありません。
たとえば、移転先のホスティングサービスが zz-server.or.jp だとします。独自ドメインがなければ、これまでのアドレスを捨てて、

http://www.zz-server.or.jp/~○○○/

に変えなければなりません。繰り返しアクセスしてくれるユーザーに迷惑をかけるだけでありません。これまでしっかりSEO(検索エンジン)対策をしてきた人はまた一からやり直さなければなりません。

独自ドメインなら、これまでの資産がすべて生きるわけです。

これで「独自ドメインを持っている」ということが、乗り換え条件になることがおわかりだと思います。
もし、今、独自ドメインを持っていないのなら、ホスティングサービスを乗り換えるのを機会に、独自ドメインを取得することをお勧めします。
次にホスティングサービスを乗り換えるとき、役に立つからです。

ホスティングサービス乗り換え作業はWebサイト制作会社に依頼しよう

ところで、サーバーの乗り換え作業は専門的な知識が必要なので、Webサイト制作会社に依頼することをお勧めします。
といっても、今のWebサイトを作ってくれた業者にそのまま頼むのは少し待ってください。
Webサイト制作会社は、ホスティングサービスの代理店になっている場合があり、ホスティングサービスの乗り換えを快く思わないこともあるからです。
とはいっても、ホスティング契約も独自ドメインもあなたのものなので、サイト制作会社がどう思おうと気にすることはありません。ただ、乗り換え作業が高くつくかもしれないので、この際、新しい業者を探すほうが無難です。
たとえ、あなたがWeb作成に自信があっても、いざというとき、助けてくれる腕の立つサイト制作者を見つけておくのは意味のあることです。
そして、ホスティングサービス乗り換え作業は、腕のいいサイト制作者を見つける絶好のチャンスです。

腕のいいサイト制作者の見つけ方

そもそも、腕のいいサイト制作者とはどんな人を指すのでしょうか?
Webサイト制作会社を営む身として、私が採用したくなる腕のいいサイト制作者とはこんな人です。

  1. デザイン、コーディング、フロントエンドのプログラミングを一人でこなせる人
  2. 業界のトレンドに流されるのではなく、顧客の利益に配慮した提案ができる人
  3. 専門知識のない人にわかりやすく丁寧に説明する信頼できる人

理想が高すぎるかもしれません。というのも、現在のホームページ制作会社はデザイン、コーディング、フロントエンドプログラムはそれぞれ担当者が違うのがふつうだからです。そしてこれらの人々を統合し、「業界のトレンドを理解し、顧客の利益に配慮」しながら、「わかりやすく説明」するのにWebディレクターという人がいたりします。
しかしデザインと技術は本来一体のもので、一人でこなせて当たり前、巨大プロジェクトでない限り、一人が顧客の要望を聞き、デザインからプログラムまで作り上げていくのが自然です。つまり、プログラミングを深く理解したうえで、デザインする。逆にデザインにも配慮してプログラミングする。そして、自分がデザインしたものをコーディングするのは当たり前、それが本来のあり方です。

では、どうすれば、理想の(=本来の)サイト制作者に出会えるでしょうか?
すばり、常時SSLを前提に、ホスティングサービスを変更したいから適切なところを提案してもらいましょう。そして、乗り換え作業も含めて見積してもらえばいいでしょう。
常時SSLは、Webサイトのセキュリティ向上に欠かせない重要な技術ですが、きちんと理解していないWebサイト制作会社もいるので、試金石になります。

見積を見るポイントは価格ではなく、明細です。明細についてはとことん説明を求めましょう。「一式」などとして明細がない場合は、アウトです。
ホスティングサービスなどの契約は、あなたがホースティング会社と直接契約するよう勧めてくれる業者は信頼できます。いちいち、ホームページ制作業者を介さなければ、ホスティングサービスを変更できないのは、あなたにとって、明らかに不利益だからです。
相見積するときは、とくに価格に惑わされないように。Webディレクター以外すべて外注という会社も結構あって、そういう会社に限って、見積には安い価格を付けがちだからです。そして仕事を受注してから予算が足りないことを知り、いい加減な作業で誤魔化す--そういうパターンを私は何度も見てきました。
低価格がいけないのではありません。低価格でもいざというとき、受注者本人がすべてを作る実力があるのなら、問題はありません。ただ、ふつう自分の実力に自信がある人はそんなに安く売り込んだりしませんけど。

いずれにしても、ホスティングサービスの乗り換え作業を機に、直接自分でWebサイト制作会社の人と話してみてください。会社の規模や実績などといったデータからは見えてこない真の姿が見えてきます。
たとえ、出会いに恵まれなくても、ホスティングサービスの乗り換えだけなら、1回限りの付き合いで終えることができます。
もし、よさげな業者にめぐりあえたなら、そしてもし、Webサイトのリニューアルの予定があれば、Webサイト制作料金も見積してもらうといいでしょう。弊社の制作料金を参考すると、比較しやすいかもしれません。

まとめ

いま、新しくて、廉価なホスティングサービスが続々と登場しています。独自ドメインを持っているのならば、サーバーを乗り換えて、公式サイトのラングコストを削減するチャンスです。ホスティングサービスの乗り換えは信頼できるWebサイト制作者を探すいいチャンスでもあります。確かな知識が必要な常時SSL の項目を付け加えて、見積をとり、直接業者と話してみてください。

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