習い事教室の生徒のための動画アーカイブとは

ひとりひとりに専用の動画アーカイブを作ります
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発表会を撮影し、DVDにして生徒に販売するということが多く見受けられるようになってきました。
これをもう一歩進めて、スマホで視聴できるネット動画にし、生徒ごとに蓄積していく動画アーカイブを教室のホームページに設置しませんか。

動画をアーカイブに蓄積して、レッスンに活用しよう

最近、スポーツの分野では、一流のアスリートたちが動画をトレーニングに活用しているという話をよく聞きます。
スピードスケートの小平奈緒選手は自分のスケーティングのフォームを見て、課題を克服しましたし、フィギュアスケートの羽生結弦選手は、けがで練習できない時期も、自分がジャンプする映像を繰り返し見て、ジャンプの感覚をイメージトレーニングしていました。この他、野球、ラグビーなど、動画を利用したトレーニングは今、非常に注目されています。
一流のアスリートたちのように、習い事教室でも動画をレッスンに活用したらいかがでしょうか?

動画をレッスンに活用するといっても、先生が動画で模範演技(模範演奏)をするのではなくて、生徒自身が行った演技(演奏)を動画として記録し、本人が見て、よいところ、悪いところを自分で見つけて、次につなげていくということです。
そのために、習い事教室は、教室のホームページ上に、生徒ごとに専用の動画アーカイブを作り、そこに各生徒の動画を蓄積していきます。
動画アーカイブはパスワードで保護されているので、他の生徒は立ち入ることはできません。

動画アーカイブの3つのメリット

  1. 生徒や保護者は、生徒の成長を動画で追っていくことができる。
  2. 失敗事例から、生徒自身が自分の弱点を見つけ、克服していくことができる。
  3. 動画ファイルをダウンロードして利用できる。

1. 生徒や保護者は、生徒の成長を動画で追っていくことができる

DVDでは、1枚1枚プレイヤーにかけて、その生徒が映っている箇所を探していかなければなりませんが、動画アーカイブなら、生徒の動画だけを連続して視聴できるので、成長の軌跡を追っていくことができます。

2. 失敗事例から、生徒自身が自分の弱点を見つけ、克服していくことができる

動画アーカイブで人目を気にせずに動画を見ると、体験を客観化でき、自分で冷静に課題を分析できるようになります。課題がわかれば、そこを集中的に練習して克服することができます。

3. 動画ファイルをダウンロードして利用できる

動画アーカイブは、YouTubeと違い、動画ファイルを簡単にダウンロードできます。
スマホでも、映像をとぎれとぎれではなく、スムーズに視聴するためです。
また、ダウンロードしたネット動画は、ブログやインスタグラムに投稿することもできます。

動画アーカイブは自習室です。
ですから、教室側はあれこれ「指導」する必要はなく、自習できる環境を提供し、無言で指導できます。

動画アーカイブづくりの3つのポイント

発表会など生徒の成長ポイントを動画で記録する。
動画をいつでもスマホで視聴できるネット動画にして、ダウンロード機能をつける。
生徒のプライバシーに配慮し、生徒1人1ページずつ作り、パスワードを設定する。

発表会を動画で記録している習い事教室はすでに多くあります。
ただ、それがDVDのままでは、"発表会の記念品"にしかなりません。DVDから各生徒が踊っている(演奏している)シーンを切り出し、スマートフォンなどの身近なデバイスで簡単に視聴できるネット動画に加工する必要があります。さらにダウンロード機能は必須です。

また、生徒の動画を勝手にだれでも見れるという状態は好ましくありません。そのため、動画アーカイブは生徒ごとに1人1ページずつ制作し、パスワードで入室を制限するのとよいでしょう。いわば、動画アーカイブを鍵付の個室にするのです。失敗事例の動画でも安心して保管できます。

ネット動画の拡散

生徒は、自分が気に入ったネット動画をダウンロードして、ブログやインスタグラムなどのSNSに投稿できます。
SNSに動画を投稿すると、大勢の人が目にする可能性があり、嬉しいコメントをもらったり、思いもよらぬ出会いがあったりします。
また、動画に制作者として習い事教室がきちんとクレジットされている場合、教室の指導力をアピールすることにもなります。

ただ気を付けてほしいのは、動画に他の生徒も映っている場合、その人の意向も尊重する必要があるということです。
習い事教室主導で動画アーカイブを制作する場合、外部への拡散ルールを決めておくといいでしょう。
個人で動画アーカイブを制作した場合は、関係者の了解をとりましょう。

自己紹介に使えるネット動画

ネットで拡散させなくても、ネット動画は人と人を結びつけてくれます。
初対面で、自分が打ち込んでいる分野に相手が興味を持っているような場合、「わたしも興味あります」と伝えるだけでもいいのですが、「わたし、それ、やっているんです!」とスマホでお気に入りのネット動画を見せると、相手は強く印象づけられるでしょう。

まとめ

発表会などの生徒の成長ポイントをスマホで視聴できるネット動画にし、生徒専用の動画アーカイブに蓄積していきましょう。
動画アーカイブでは、生徒が自主的に、動画から自分のダンス(演奏)を客観的に分析し、課題を見つけて、克服することができます。
また、動画アーカイブのネット動画はダウンロードできるので、お気に入りの動画をスマホに入れておけば、自己紹介にも使えます。

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