旧記事を生かしたブログの引っ越し

旧記事を生かしたブログの引っ越し
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習い事教室のホームページをブログサービスから公式サイトへ引っ越す際は、元のページへの検索エンジンからの評価を落とさないために、一度に引っ越すのではなく、「教室情報(お知らせ)」を先に引っ越し、「ブログ」は後回しにしましょう、と、検索エンジンの評価を落とさずにするホームページの引っ越し で書きました。

では、後回しにしたブログは、どうしたらいいのでしょうか?

公式ブログ内に新ブログをスタート

ひとつの考え方として、

ブログを引っ越さず、そのままブログサービスを使い続ける

というものがあります。
しかし、これはあまりお勧めではありません。なぜなら、ブログサービスで公式サイトを作成しない方がいい3つの理由 で述べたように、ブログサービス側の都合で、ブログが削除されたり、ブログサービスそのものが停止されたりするからです。
もう一つ、ブログのアドレスが公式サイトのアドレスと別物になる場合、検索エンジンは別サイトと判断し、ブログの評価が公式サイトへ伝わりにくいという事情があります。ですから、

ブログサービスのブログの更新をやめ、公式ブログ内に新ブログをスタートする

ことをお勧めします。

ブログの引っ越し

公式サイトで新ブログをスタートする際、次の問題になるのは、ブログの引っ越しです。
ブログ記事をひとつひとつコピーしてペーストするというのは現実的ではありません。元のブログ記事を一括で引っ越したいと思うかもしれません。技術的にはできなくはありません。実際、ブログの引っ越しを請け負う業者もいるほどです。ただ、問題はブログ記事を一括で引っ越しするのでいいのかどうかということです。

ブログ記事を一括で引っ越しすると、同じ内容のページが2つずつできてしまうので、旧記事はすべて削除しなければなりません。そして一括引っ越しでは、検索エンジンにブログの引っ越し先のアドレスが反映されるまでどうしてもタイムラグが発生します。
結構手間ですね。もう一度、振り出しに戻って、なぜブログ記事を引っ越しするか、その目的を改めて検討しましょう。

  • 個々の記事が検索エンジンから受けた評価を引き継ぐため。
  • 新ブログを展開する際、予め、量を確保するため。
  • 過去に書いた記事に愛着があるから。

の3つが考えられます。
しかし、一番目の「個々の記事が検索エンジンから受けた評価を引き継ぐため」という目的は注意が必要です。
全記事高評価を受けているというケースはあまりないはずだからです。つまりブログ記事をまるごと引っ越すと、低評価の記事も引っ越すことになるのです。ならば「高評価を受けた記事だけ引っ越して、評価を引き継ごう」と考えるかもしれません。記事を選別し、個別に引っ越すのは厄介です。

元のブログはそのままにして、資産を生かす

ここで発想を変えて、旧記事の高評価を引き継ぐのではなく生かすという視点に立ってみると、べつに旧記事を引っ越す必要はないことに気がつきます。
つまり、元のブログはそのままにして、高評価を受けた記事 -- どの記事が高評価を受けているかわからないときは反響の大きかった記事-- の続編を新ブログに書き、旧記事からリンクを張れば、SEO対策として有効なバックリンク(被リンク)を得ることができます。
バックリンク(被リンク)とは、あるWebページに向け、別のサイトから張られたリンクのことです。検索エンジンは、ヨソのサイトからリンクされているのだから、そのサイトは重要度が高いと判断します。しかもリンク元の記事が高評価の場合、さらにポイントを加算します。
要するに、

旧記事まで引っ越さなくても、新規ブログの関連記事にリンクを張れば、引っ越し元のブログの資産を生かせる

元のブログを引き払うのではなく、そのままにし、気持ちを新しくして、公式サイトで新ブログをスタートさせましょう。こうしたアブローチにすれば、元のブログでは届かなかった新しい読者に向けた新しい展開が望めます。

評価の低い外部リンクまで引っ越さないようにする

引っ越し元のブログには、新ブログがスタートした旨を告知し、リンクを張りましょう。
引っ越し元のブログにリンクを張ってくれている人に、リンクを張りかえてもらう必要はありません。張り替えてもらうのなら、公式サイトへお願いしましょう。その際、リンクファームのような質の低いリンクは、元のブログに置き去りにします。質の低いリンクは SEO対策の足を引っ張るからです。

新ブログでは、SEO対策の基本のキ で書いたように、読者の役に立つ、内容のある記事をガンガン書きましょう。

まとめ

教室情報の公式サイトへの引っ越しが終わったら、ブログは公式サイト内に新規ブログを立ち上げましょう。
公式サイトで新ブログを展開する場合、元のブログ記事を引っ越す必要はありません。元のブログのうち反響の大きかった記事の続編を書き、元のブログ記事からリンクを張ると SEO上有利です。ブログサービスのブログには移転のお知らせだけ追加し、心機一転、新ブログで、新しい読者をひきつける内容のある記事を書いていきましょう。

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